第二種電気工事士(筆記)試験を受けた話。
某Youtuber「1日でさぁ、徹夜で勉強して取っただけだから。まぁ、過去問を解いただけなんすよ。」
確かに。過去問だけだと配線図の記号や電気工事に使う工具・材料を網羅できないが、出題50問中6割以上正解で合格するとしたら、半分の25問正解できれば、残りは当てずっぽうで回答しても6問は正解する(4択のマークシートなので)。合計31問正解で合格だ。おめでとうございます。
勉強方法
ちなみに私は、ブックオフでこういう「10年分掲載!」の2020年版を220円で買いました。出題傾向が変わることはないので、最新年度のものを新品で買う必要はありません。試験は年2回、10年だと20回分あるので、これだけ解いても合格できるとは思うが、1週間はみておこう。徹夜しても1日じゃ無理。
一応、このテキストを買って勉強した上で過去問をやったが、
「電気設備に関する技術基準を定める省令の解説」
「電気設備の技術基準の解釈」
「電気設備の技術基準の解釈の解説」
「内線規程」
といった公式のものがネットにあるし、配線図の記号なんかもちょっと検索すれば出てくるので、市販のテキストに頼らなくてもネットさえあればロハで学べる。
試験内容
第二種電気工事士の試験内容は細かく分けると7つくらいある。
1.直流の知識
これが分からないと言われると、何とも言いようがない。
2.交流の知識
見なかったことにすると3問ほどサイコロを転がすことになる。
3.電気設備に関する技術基準のうち低圧部分
実務にも適用されるものだし、覚えてないと試験も厳しい。
4.法律(電気工事士法、電気事業法、電気用品安全法)
2問くらいしか出ないし、ぶっちゃけ2種類の技適マークだけ覚えておけば、後は常識があれば分かる。
5.電気工事に使う工具、材料
これも実務で使うものなので、未経験者でも全部覚えるべき。DIYをやっていると多少馴染みがある。見た目から使い方が想像できないものはないので、丸暗記しなくても大体分かる。
6.電気配線図の読み方
スイッチや電灯、コンセントなどの記号を全部覚える。配線図がそもそもパッと見て理解するための図面なので、覚えやすいデザインのはず。
7。複線図の書き方
電気配線図は電源と負荷の間の経路が1本描いてあるだけだが、実際には1本で配線が繋がるはずはなく、何本か電線を通さなければならない。その実際の線図を複線図という。
これは適当にやって出来るようになるのは無理。配線図を見ながら実際に書いてみないと試験で回答できるレベルにはなれない。
受かるだけなら・・・
筆記試験の後には実技試験があるので、実技の知識は疎かにできない。
なので、上記の5,6,7は分かるようになるべきところ。3は? っていうと、実務上どれ程守られているのか怪しい。でも、試験的には覚えた方が安定するでしょう。
電気の計算とか法律とか、そんなの知らなくても困らないから気にしなくていいよ。