地方公務員が病んで転落しつつある話

偶の理性と心の反吐を書き散らす

プロローグ

2022年4月某日、精神が崩壊しつつあった私は、暫く自宅療養することになった。

 

 役所というのは、医師の診断書があれば仕事を休むことができる(職務の免除という)。仕事もせずにクビにならないなんて「民間ではありえない!」「税金泥棒!」と言われそうだが、法律に決められていることなので使えるものは使います。

 

 ある朝、上司に診断書を手渡しつつ「暫くお休みをいただきます。」と言えば終わり。社交辞令的に「大丈夫ですか」「ゆっくり休んでください」と一言二言だけで、特に面倒なこともない。手続きが法令に則っている以上、お役所はお役所仕事なのだ


そして4月末、上司から電話がかかってきた。


「当分出てくる気がないなら、休職の手続きをとってほしい。職免日数が切れた後は無断欠勤で懲戒だよ。」

 

「(懲戒って言う必要あるのか)職免の日数にはまだ余裕があるのでは?」

 

「休職の手続きは時間がかかるから、それを考えると余裕ないよ。」


 パワハラ的な圧力はないけれど、配慮も同レベルで存在しない説明だ。窓口で住民相手にそれやったら、人によっては怒り出すと思う(経験談)。

 私が自分の都合で勝手に休んでいるとはいえ、体調の良し悪しはコントロールできないので、いつ復帰できるか今すぐ見積もれと言われても出来ない。覚悟を決めて無理にでも復帰するか、見込みで休職手続きを取るかの二者択一。

 


こうして、6月から私は休職することになった。

 


 仕事が原因で精神を病んでしまうと死んだも同然。過労死や自殺で直接的に死ぬこともあるし、そこへ至る前に仕事から逃げ出すことができたとしてどうするのか。

 いずれ生きながら仕事を失うことになり、そこから先に続く道はない。