地方公務員が病んで転落しつつある話

偶の理性と心の反吐を書き散らす

第二種電気工事士実技試験を受けた話

 第二種の下期実技試験は12月24日か25日という、「お1人様歓迎!」な日程な上、今年は大雪が降るという酷い有様であった。私は降雪は24日、私の試験日は25日なので際どかった。

試験概要

 さて、電気工事士の実技試験は、予め出題される配線図が公開されている。第二種の場合は13題あり、全国の各試験会場それぞれで、どれか1つが出題される。座ったまま机上で作業できる規模なので、率直に言って、配線図から複線図を書き起こすことができて、施工経験があれば事前公開してくれなくても問題なく完成できるレベルだ。

事前準備

 とはいえ、仕事や趣味でやってる普通の受験者はともかく、未経験の素人がぶっつけ本番でやるのは無謀である。複線図は筆記試験の際に書けるようになっているが、実作業は練習が必要だ。そして、世の中には便利なものが売っている。

そして、素人は当然持っていない試験(というか実務)に必要な工具セットもある。

 HOZANは電気工事用工具の有名メーカーみたいなので、物は確かである。HOZAN公式Youtubeチャンネルに、工具の使い方や公表問題の実際の作業手順もあって、至れり尽くせりだ。

 両方買うと3万くらいするのが玉に瑕だけれど、妥当な価格なので、ケチらず買おう。「1回用」というやつがいい。

練習の効果

 試験時間は40分


。候補問題No.1から順に、時間を測りながらやってみたが、最初は39分かかった。ミスをしてやり直したり、ちょっとでも手間取ったら未完成でアウトである。

 それが、13通りの電気回路を施工した後、余った部材で再度No.1をやってみたところ、26分で完成するようになった。これなら逐一確認しつつ、最後に見直しする余裕もある。

 練習は大事。

試験当日

 本番は一発勝負とはいえ、一度やったことのある配線図しか出ないので特に問題はない。苦手なところは何度でも練習できるし、分からないところを調べる時間もいくらでもある。

 余程の思い違いをしたり、勢い余って部材を破壊したり、ケーブルをぶつ切りにしたり(再支給はない)しない限り大丈夫。

 

 で、私はどうだったかというと、やらかして危なかったですね。ランプレセプタクルの結線(下図左)は、心線を右巻きにしてネジ止めするのだけれど、左巻きにして止めてしまった(下図右)。

 これは欠陥なんですね。理由はネジを右回しに締めるからで、線が左巻きだと締めてる最中に巻きが緩んでしまう。正しく右巻きなら巻きも締まる。

 

 終了4分前に気付いたから直すことができたけど、1分前とかだったら欠陥のまま終わるところだった。作業終了できなかったら、欠陥どころか未完成(多分不合格)になってしまう。

 とまあ、このようなやらかしがなければ普通に受かるんじゃないですか。私は今回、自分を信じられませんが。

 

 余談だけど、今まで受けた試験の中で受験者に一番多様性があった。青年から中年の男性が一番多いけど、私の左隣はお年寄りといっていい見た目年齢だったし、右隣りは小綺麗な若いお姉さんだった。