危険物取扱者試験を受けた話
10月2日に乙種四類、今日10月23日に乙種二類を受験した。
先月頭にクレーン運転士免許の実技教習を終えてから、平日午前に市販の参考書をちょこちょこやって、とりあえず四類の方は合格した。
危険物取扱者は、消防法で指定されている危険物を扱うために必要な資格で、甲種、乙種、丙種の3段階ある。ちなみに、危険物というのは火災になる危険性のある液体か固体のことで、身体に悪そうなものは毒物や劇物として毒物及び劇物取締法で、常温常圧で気体のものは高圧ガス保安法で規制されていて、取り扱うには別の資格が必要である。
甲種
最上位で、受験には資格が要る。特定の乙種(後述)を4種類持っているというのが一番手っ取り早いと思うが、仕事で使ってる人は2年の実務経験を自然と満たすのだろう。
全ての危険物を取り扱うことができて、防火管理者や防災管理者になれる。
乙種
危険物は第一類から第六類まで6種類に分類されているが、乙種も6種類に分かれていて、対応する危険物だけを取り扱うことができる。たとえば、乙種第四類の資格だと第四類の危険物を取り扱える。
丙種
ざっくり言えば、ガソリンスタンドのバイト用資格。ガソリンや軽油など限定的な危険物だけ扱うことができる。
試験内容
(1)危険物に関する法令
国家資格の定番、法令。消防法の第三章「危険物」、危険物の規制に関する政令、危険物の規制に関する規則から出題される。
危険物を扱う施設の区分が多くてまともに覚えようと思うと結構面倒だが、合格ラインは15問中9問以上なので、割り切れば知れてるかもしれない。
乙種なら、どれか1つの免許を持っていれば免除される。
(2)基礎的な物理学及び基礎的な化学
中学、高校時代の勉強内容を覚えているなら、若しくは思い出せれば何とかなるので、とりあえず問題に触れてみるのが良い。問題と選択肢の文章を見ても、ちんぷんかんぷんとなると、長く険しい道のりである。全10問。
乙種なら、どれか1つの免許を持っていれば免除される。
(3)危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法
甲種ならすべての危険物、乙種ならどれか1つの類の危険物、丙種は対応する危険物についての知識を問われる。全10問。
率直に言って、問題を作成した人は危険物について理解していないか、国語力が絶望的にないとしか思えない設問が散見される。とはいえ、実際の試験では1問あるかどうかなので合否には直結しないのがせめてもの救いか。
(4)設問の傾向
ときに物凄く細かい事柄の正誤を問う選択肢が出現するものの、そういう問題は他の選択肢にもっと明快に正しい又は誤ったものがあるので、基礎を押さえておけば細かく覚えていく必要はない。
ただ(3)にも書いたように、「何言ってんだこいつ?」と思うような問題が出るので、そこは辛い。
勉強方法
私は参考書を買って勉強したが、今はネットで情報が手に入る時代。お金を使わず広告のウザさを我慢する方が良いかもしれない。参考書、高いしね。
あと、法令に関しては実際の条文に一通り目を通した方が勉強になると思う。