大型特殊免許を取る。
大型特殊免許とは
公道で大型特殊自動車(以下、大特)を走らせることができる免許である。
その前に大特って何だよって話になるが、たとえば工事現場で見かけるショベルカーなどの土いじりしている車や、一部のクレーン車といった建設機械、フォークリフト、あとは農業トラクターとかのことだ。
まあ、どれも移動は主目的ではなく、自宅納屋から畑へトラクターを走らせるとか、トラックで建機を運んできたけど降ろせる場所と現場が離れてるときに走らせるとか、そういう限定的な用途の免許である。
大特免許の有用性
ところで、建設機械やを現場まで走らせるためだけに雇ってくれるところはない。その後、現場で作業できなければならないが、これには別の資格「車両系建設機械技能講習修了」というものが必要になる。
つまり、大型特殊免許を単独で持っていても役に立たない。
しかし、車両系建設機械技能講習の前提になるのが大特免許だ。教習所で技能講習を受講する要件に大特免許所持がある。
法的には講習で走らせ方も教えることになっているが、かなり長時間の運転講習が要求されるし、そのくせ成し遂げたところで公道は走れないポンコツ仕様。これを大特免許持ちは免除される。
だからか、免許なしで講習を受けられるところは少ない。自動車教習と技能講習の両方をやっている所だと、大特免許を取ってから受けてくださいね、というのが暗黙の仕組みの如く大特免許のコースがあったりする。
土木、建設業界に就職するなら必須の免許だね。若い人なら入ってから会社負担で取らせてもらえるかもしれないが。
あと、特殊自動車は文字通り特殊な仕様の車が多々あるので、そんな車を運転できるようになるというのは、ロマンがあるといえばある。実用性だけが有用性じゃない。
ちなみに、中型(8t限定)免許を持っている私は実技6時間で取れる免許だが、当然免許なしからでも取れる。が、学科教習もあるし、実技時間も倍になる。さらに、大特を持っていても、他の自動車免許の学科は完全には免除されない。
余程の拘りがない限り、二輪でも四輪でも普通の免許から取りましょう。
さて、教習所での大特実技はホイールローダーで行われるのが一般的らしい。メーカーは色々あるだろうけど、形は下の写真の感じ。バケットで土を掬ってダンプに積み込むやつ。なお、あくまで運転(走行)免許なので、先っちょについてるバケットは教習においては飾りです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E6%AE%8A%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A